遺伝子(SNPs)検査Gene (SNPs) test
遺伝子(SNPs)検査
遺伝子は基本的に0歳、50歳、100歳と年齢を重ねても一生変わる事はありません。
人間の体はDNA(遺伝子)の指令に基づいて維持されており、一言で言うと〝遺伝子″とは人間の体を作る設計図に相当するものです。
では、遺伝子的にメチレーション回路が上手く回っていなかったり、それにより栄養が十分吸収出来ていないことが原因で、あなたが本来持っている実力を、十分に発揮出来ていないとしたら、あなたはどう感じるでしょうか?
遺伝子を調べる事で、あなたが十分に吸収出来ていない栄養素を見つけ、メチレーション回路を上手く回していく事が出来れば、あなたが本来持っている実力を引き出したり、今よりもさらにパフォーマンスを上げる事が、可能になるかもしれません。
SNPsとは
遺伝情報を司るDNAの塩基配列(A/T/G/Cの4種類の様々な並び)は、人は99.9%が同じ配列ですが、0.1%異なる部分があり、そのほんのわずかな違いにより、人の顔つきや髪の色の違いなどの個人差が生まれます。
このDNAの塩基配列の個人差を「遺伝子多型」と言い、その中でも一つの塩基が違う塩基に置き換わっただけのものを「SNPs」と言います。
つまり「SNPs」とは一塩基が変異してしまった状態です。
また、変異がある事をミューテーションがあるとも言います。
変異=ミューテーション
変異がある事自体は病気ではないのですが、父親・母親両方からもらった遺伝子に変異がある状態をホモ(+/+)、父親・母親のどちらかからもらった遺伝子に変異がある状態をヘテロ(+/-)と言います。
ホモ(+/+)の場合はその遺伝子の司る体の中の働き(酵素反応や化学反応)が約70%減、
ヘテロ(+/-)の場合は約30%減といわれています。
メチレーション回路
メチレーションとは細胞の中で起こる代謝経路の一つで、生体の中でメチル基(CH3)をDNAやRNAに受け渡し、細胞内での化学反応や酵素反応などさまざまな反応に関わっています。
メチル基(CH3)を受け渡すメチレーション回路のスイッチを入れるためには、メチレーション代謝経路図の右上のSAMeの部分からスタートして、体の中のさまざまな酵素反応や化学反応を起こすそれぞれの遺伝子のスイッチを、ONにしたりOFFにしたりしていきます。
そして、メチオニン回路、葉酸回路、BH4回路と歯車のように化学反応が進んで行き、トリプトファン、チロシンなどのアミノ酸も使われ、最終的に神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)が作られ、そして分解・代謝されていきます。
セロトニンは幸せホルモンとも言われ、不足していると鬱っぽくなったり、ドーパミンはパーキンソン病などに関係したり、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)は多いと感情的になりやすかったり、些細な事でキレてしまったり、逆に少ないと元気が出なかったり、やる気が出なかったりします。
そしてMTR、MTRR、VDRなどのメチレーション回路内のそれぞれの遺伝子は、メチレーション回路を回していくそれぞれの部署の担当者のような役割をしており、メチレーション回路が上手く回らないと体の中の様々な反応が上手くいかなくなります。
つまり、セロトニン、ドーパミン、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)などの神経伝達物質が、上手く作られず少なくても良くないですし、作られ過ぎたり、分解されず過剰になってしまっても良くありません。
メチレーション回路をいかにバランスよく回すかが重要になってきます。
メチレーションの主な機能
- 遺伝子発現のスイッチのON/OFF
- 神経伝達物質の生成・代謝
- グルタチオンの生成を促進
- ストレス耐性のON/OFF
- ミトコンドリアサポート
- アレルギー疾患の抑制に関与
遺伝子検査で必要な栄養素が分かる
体を働かせるために必要な栄養素があるように、脳を効率的に働かせるためには、葉酸に限らずビタミンB、D、亜鉛やマグネシウムなどたくさんの栄養素が必要です。
しかし、本当に必要な栄養素というのは各個人で異なります。それには多くの因子が関係しており、性別、体格、体質だけではなく、遺伝子や腸内環境も大きく関わって来ることが分かっています。そして遺伝子は、得意・不得意や性格的な事を決める要因にもなります。
遺伝子レベルで必要な栄養素を理解する事で、自分が本来持っている能力を最大限に生かし、伸ばす事が出来るようになります。
口腔内細胞検体の採取方法
- 4本の綿棒を使用して検体を採取します。
- 4本の綿棒で、左右それぞれの頬の内側を円を描くようにこすります。
- 綿棒を15分程度乾燥させて、専用の袋に入れて発送します。