ストレスホルモン・性ホルモン検査Stress hormone / sex hormone test

ZRT Laboratory 
ホルモンバランス検査

唾液検査&血液検査

この検査では、唾液と血液検体を使い、コルチゾールと一部のホルモンの値を評価することができます。
唾液は1日のうち4回に分けて採取します。唾液検体で、コルチゾールの日内変動を評価していきます。
血液は、指先の末梢血液を数滴使用します。血液検体からは、性ホルモンや甲状腺ホルモンなどを評価します。

唾液と血液を検体として使い、男女問わず総合的にホルモンバランスを評価することができます。
体内のホルモン分泌量を正確に測定し、従来では対処療法でしか対応できなかった様々な症状の原因を探り、患者様にそれぞれの体質に合った根本的な治療アプローチを行うことで、ホルモンバランスを是正し、QOL(生活の質)を高めることが可能になります。

性ホルモンや甲状腺ホルモンの問題から、うつ症状などのメンタルヘルスの問題、糖尿病や高血圧、がんなどの生活習慣病、目、耳、鼻、舌、皮膚の感覚器の問題、慢性感染症、自己免疫疾患など、様々な健康問題の診断ツールとしてご活用いただけます。

男性、女性に関わらずホルモンバランスをチェックする場合、一種類の検査だけでは正確な判断をすることが困難です。

一般的に日本で最も利用されているホルモン検査は採血による血清検査です。
しかし血清検査は病気を見つけるための広範囲のホルモン検査が可能ですが、基準値の範囲が広すぎて微量なホルモンの過不足による体調不良を判断するには不向きです。

例えば、日本ではまだあまり知られていない副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)の重症度を判断する場合、血清検査では正常として判定されるため、唾液や血液(指先の末梢血液)、尿による検査を実施する必要があります。

また、ホルモン補充療法を行う場合は、各個人のホルモン値をおよびホルモンPathway(経路)を十分に理解した上で発がんリスクを高めてしまわぬよう考慮する必要があります。
このことから患者様のリスクを最小限にするためには、血液検査と唾液検査、(できれば24時間蓄尿検査)を行い、総合的に診断する必要があります。

唾液検査

ストレスがかかると副腎からコルチゾールが分泌され、ストレスに対処する様々な反応が現れます。ストレスの急性期・慢性期によって分泌パターンが異なり、老化の進行や肥満、慢性疲労、免疫力低下や循環器系疾患にも関係します。

唾液でのコルチゾール検査は、血液では測定困難なフリーのコルチゾール値(活性)を精密に測定します。唾液検査は、クッシング症候群(コルチゾールの過剰分泌)の診断において確立された方法であり、視床下部-下垂体-副腎系の機能を評価する際には、高い信頼性、非侵襲性、検体採取の利便性から、臨床研究では血清検査や尿検査よりも多く利用されています。

唾液によるホルモン検査は、痛みを伴わないストレスフリーのメリットもあります。
朝・昼・夕方・夜の唾液検体から、日中のコルチゾール(ストレスホルモン)の変化を評価します。
ホルモン補充療法や日内変動のあるホルモン測定には、大変重要な検査です。

但し、甲状腺やペプチドホルモンの測定はできません。
また、舌下吸収タイプのホルモン剤を服用している場合、正確に測定することができないデメリットがあります。

血液検査

この検査は、女性および男性の加齢や更年期障害、甲状腺機能低下に伴うホルモンの低下や、ホルモンのアンバランスを広範囲に評価することが可能な検査です。
経皮・経口あるいは経膣でホルモン薬が投与された場合、従来の血液検査ではホルモン値が低く示されるため、ホルモン治療における過剰投与を招く恐れがありますが、指先の末梢血液による血液検査は、血清検査よりも適正なホルモンレベルの情報を得ることができます。

指先の末梢血液による血液検査の結果は、組織のホルモンの取り込みをよりよく反映しますので、甲状腺を含めた広範囲のホルモンバランスの分析には最適な検査です。

検査項目

女性用プロファイル

唾液検査

  • コルチゾール4パターン(朝・昼・夕方・夜)

血液検査

  • エストラジオール
  • プロゲステロン
  • テストステロン
  • SHBG(性ホルモン結合グロブリン)
  • DHEA-S
  • TSH(甲状腺刺激ホルモン)
  • fT3(遊離トリヨードサイロニン)
  • fT4(遊離サイロキシン)
  • TPO(甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)

男性用プロファイル

唾液検査

  • コルチゾール4パターン(朝・昼・夕方・夜)

血液検査

  • エストラジオール
  • テストステロン
  • DHEA-S
  • SHBG(性ホルモン結合グロブリン)
  • PSA(前立腺特異抗体)
  • TSH(甲状腺刺激ホルモン)
  • fT3(遊離トリヨードサイロニン)
  • fT4(遊離サイロキシン)
  • TPO(甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)

検査手順

⦅唾液⦆

1日4回(朝起床時・昼・夕方・夜)、唾液を採取して、コルチゾールの分泌パターンを調べることにより、ストレスに対するバランスを調べます。

⦅血液(紙のカードに血液を数滴垂らす)検査⦆

唾液検査(起床時)が終わった直後すぐに実施します。
ランセットを使用して、指先の末梢血液を血液検査用カードのサークル(丸枠)へ垂らします。採取後、一晩乾燥させたら完了です。

ご注意点

  • 検査24時間前から検査終了まで、飲酒・ビタミン剤・アミノ酸製剤の使用を中止してください。
    (※すでにホルモン療法を開始している際には、主治医の判断を必要としますので、主治医に確認してください)
  • 通常以上の水分摂取をしないでください。通常の生活をしてください。
  • 激しく汗のかくような運動をしないでください。
  • 女性の方は、月経サイクルの19日目、20日目、21日目のみ採取が可能です。
    (生理の出血がみられた日を第1日目とします)
  • 男性、閉経後の女性の方は、医師の指示に従ってください。
  • 指示がない場合は、いつでも採取が可能です。