IgGフードアレルギー検査IgG (delayed) food allergy test

IgGフードアレルギー検査

IgGフードアレルギー検査とは

あなたは食事をした後に、アレルギー症状が出たことはありますか?

アレルギー症状が出る食べ物として有名なのは、卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そばなどの食品があげられます。
これらは、特定原材料7品目として厚生労働省で定められています。
その他にもアレルギー症状が出やすい食品として日本では、計28品目の食材を挙げていますが、実際は私たちが口にする食品すべてにアレルギーを引き起こす可能性があり、それらは各個人の体質によって異なります。

では、アレルギーには〝即時型″と〝遅延型″の2種類あるのはご存知ですか?

即時型(IgE)アレルギーとは食べ物を摂取後、通常30分以内に蕁麻疹やかゆみ、呼吸困難などの症状が現れます。症状がすぐに現れるので、どの食べ物が原因だったのか、比較的特定しやすい反応です。

遅延型(IgG)アレルギーとは食べ物を摂取後、数時間~数日、数週間と遅れて症状が現れる反応です。ある程度時間が経過してから反応が出るためアレルゲンが特定しづらく、症状も様々で、食べ物が原因だと気が付かない人も多いです。

では、遅延型アレルギ―では、どのような症状が現れる事が多いのでしょうか?

  • 特定の食品を食べた後、お腹の調子が悪くなったり、気分が悪くなったりする
  • 排便後すっきりしない
  • 朝起きるのがつらい
  • 熟睡できず、朝起きても疲労感が残っている
  • 体がだるい
  • アレルギー体質である
  • 喘息
  • 関節痛、筋肉痛の症状が続いている
  • 気分の浮き沈みがある
  • すぐにイライラしてしまう
  • 食後の過度な眠気
  • 集中力の低下
  • 頭がぼーっとしてしまう(ブレインフォグ)
  • 肌が荒れやすい
  • 頭痛やめまいがする

上記のような不快症状は実は遅延型アレルギーが原因となっていたかもしれません。
さらに、ほぼすべての食品でこのようなアレルギー症状が起こる可能性がある事を考えると、あなたが今まで体に良いと思って食べていた物や、好きな食べ物が実はアレルゲンである可能性もあります。頭をぼーっとさせて集中力を奪ってしまったり、疲労感や体調不良の原因となっているかもしれません。

IgG(遅延型)フードアレルギー検査では、192項目(190食品+カンジダ・アルビカンス、酵母菌)に対してあなたがアレルゲンを持っているか調べる事が出来ます。
検査方法は簡単で、少量の血液を採取し、体に遅延型アレルギー反応を引き起こす食品の有無や、1つ1つの食品の反応の程度を4段階に分けて評価します。

では、検査で遅延型アレルギー反応を引き起こす食品が見つかったらどのようにすれば良いのでしょうか?反応が起こる食品は摂取してはいけないのでしょうか?

もちろん完全に摂取しないというのも一つの手ですが、毎日のように摂取していた食品に遅延型アレルギー反応が出た場合などは、いきなり全く摂取しないというのは、なかなか難しいかと思いますし、好きな物が食べられないことや過度な食事制限は逆にストレス要因になったりもします。
ですので、例えば小麦に遅延型アレルギー反応がある人は、普段食べているパンを米粉のパンに変えたり、レストランなどでパンかライスを選択する場合にライスを選択するなどして、少しずつ遅延型アレルギー反応を引き起こす食品を摂取する回数や量を減らすことで、
症状が出る頻度を減らしたり、症状の改善につなげる事が出来ます。

また、当院では1週間の食事記録を患者さんにつけて頂き、検査結果や食事記録をもとにした食生活改善のアドバイスをドクターや管理栄養士から受ける事が出来ます。

IgG(遅延型)アレルギー検査ではカンジダも検査項目にありますが、それはどのような事が分かるのでしょうか?また、反応が見られた場合どのように対処したら良いですか?

カンジダは健康全般に重要であり、カンジダに対するIgG抗体の存在は、腸内での現在や過去のカンジダの異常増殖の可能性を示しています。カンジダおよび関連真菌種は腸内細菌叢の構成要素ですが、カンジダの異常増殖などにより、腸内細菌叢のバランスが崩れてしまい、さまざまな症状を引き起こす事があります。
カンジダは小麦製品の食べ過ぎや、糖質に偏った食事や、発酵食品の取り過ぎなどで増殖しやすい環境になるため、食生活を改善することで、カンジダ抗体を低下させ、症状を軽減させる可能性があります。

IgGフード血清グラフ1
IgGフード血清グラフ2
IgGフード血清グラフ3
IgGフード血清グラフ4
IgGフード血清グラフ5

腸内にカンジダが繁殖している方にみられる影響

  • リーキーガット症候群(腸に微細な穴が開いてしまう)
  • 腸から内容物や細菌が漏れ出てしまう
  • お腹の調子が悪くなる(下痢・便秘など)
  • 栄養の吸収効率が悪くなる
  • サプリメントを飲んでも効きにくくなる
  • 大量のコルチゾールを消費してしまう
  • 腸の炎症が最終的に脳の働きを悪くし体全体に影響を与える

長年、原因不明の体調不良でお悩みの方は、一度、IgG(遅延型)フードアレルギー検査を受けられてみても良いのではないでしょうか。